ヒート&クール

Published
2023年3月
Enterprise
(株)松井製作所
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基本情報


高速ヒートサイクル成形(RHCM)やヒート&クール成形と呼ばれる技術は、樹脂成形の様々な問題解決と環境問題解決や生産性向上を可能にした画期的な製造方法として、多くの業界から注目を浴び、広く採用されています。
そのために使用されるコントローラになります。

用途に合わせて「加圧熱水式ヒート&クールシステム(水)」「蒸気式高速ヒートサイクル成形システム(RHCM)(蒸気)」「油媒体式ヒート&クールシステム(油)」の3種類を用意しています。

使用温度範囲:
 水 ・・・0〜160℃
 蒸気・・・0〜180℃
 油 ・・・0〜300℃


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ヒート&クール成形とは何?



ヒート&クール成形は、プラスチック製品を製造するための成形技術です。
ヒート&クール成形では製品の品質と強度を向上させることができます。
この技術は、成形工程において異なる温度帯を使用することにより、プラスチック製品に非常に強力で耐久性のある構造を与えたり、高品質な製品を製造することが可能です。


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ヒート&クール成形の利点は何ですか?


ヒート&クール成形の利点は、高い精度と品質を備えた製品を製造することができることです。この技術を使用することで、プラスチック製品に強力で耐久性のある構造を与えることができます。また、この技術を使用することで、製品の寸法が均一になり、すべての部品が正確に一致するようになります。ヒート&クール成形は、製品の生産性を向上させ、生産の効率を高めることができます。

【ヒート&クール成形によるメリット】
□磨き、塗装などの後工程が不要に!
 →ウェルドレス&表面光沢
□微細な模様やシボも思い通りに実現!
 →転写性向上
□フィラー入り樹脂も外観品に使用可能!
 →ガラス、炭素繊維が表面に露出しない。
□成形品の薄肉化で軽量化が可能に!
 →流動性向上
□厚肉成形品のサイクルタイムを短縮!
 →急昇温、急冷却によりサイクル短縮
□ステショットが最小限に抑えられる!
 →金型温度監視による良否確認

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特長・仕様

加圧熱水式ヒート&クールシステム
〜 手軽にウェルドをなくしたい。ウェルドレスと外観光沢を実現。 〜

マツイ独自の金型温調技術による加圧熱水式ヒート&クール成形システムです。
温度設定の異なる3台の金型温調機を用い、格段に早い成形サイクルを提供します。

射出成形機、バルブコントロールユニット、金型温調機×3台で構成されます。

このシステムの特長は、以下の通りです。
□ボイラー不要
□蒸気式、誘導加熱式に比べ、設備費用が安価
□標準の金型温調機の組み合わせにより、最適なヒート&クール条件を自動設定
□温度監視機能により、成形の外乱を監視。


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蒸気式高速ヒートサイクル成形システム(RHCM)
〜 ワンランク上の表面品質を実現。 〜

3Dウェルドレスアライアンスから提供されるヒート&クール(RHCM®︎)成形システムです。
メッキ密着性、シボ転写性、外観品質の向上(塗装レス)、フィラー露出防止、ソリや変形の抑制、配向緩和など、成形品の付加価値向上に貢献します。

射出成形機とRHCMで構成されます。

このシステムの特長は、以下の通りです。
□蒸気加熱は熱伝導率が高く、熱水加熱比2.5〜6倍の素早い昇温が可能です。
□専用金型の採用により金型表面を短時間で均一に昇温/冷却します。
□アライアンスからは成形指導(有償)も提供が可能です。
 初めての設備導入でも安心して、高速ヒートサイクル成形(RHCM®︎)をご使用頂けます。

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油媒体式ヒート&クールシステム
〜 エンプラ成形屋やCFRTP成形など、さらに高温が必要な成形に! 〜

マツイ独自の金型温調技術による油媒体式ヒート&クール成形システムです。
蒸気式(Max180℃)の温度を超え、300℃迄の温度に対応します。

射出成形機、バルブコントロールユニット、温調機×2台で構成されます。

このシステムの特長は以下の通りです。
□専用金型の提案も可能です。
□システムは金型温調機の組み合わせのため、設備の汎用性が高いです。
□マツイ独自の制御機能により、最適なヒート&クール条件を自動設定。
 温度監視機能により成形の外乱を監視できます。

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